服に強い思い入れがあるわけではないけれど、何度かは晴れの日の衣装を着せてもらったことがある。普段着ない、自分では着れない服。着る前は気恥ずかしいのだけども、着せてもらうと少し気分が高揚する。思えば、着付けをしてくださった方に恵まれたのだと思う。

これまで縁があった方は総じて、やわらかく、落ち着きのある、安心できる人ばかりだった。緊張とか気恥ずかしさをほぐして、細かく気を遣っていただいて。思い返すとそれはとてもあたたかくて、晴れの日に、真心のこもった仕度をしていただけるということがいかにありがたいことだったかを知る。

そして、そういう仕事をしてくださった方が、今回起きたことにどれだけ心を痛めただろうというのは想像に難くない。


成人の日の今日、偶然にも私は一組の新成人の仕度を少しだけ垣間見た。振袖を着るお嬢さんと、幼馴染の青年。支度をする美容師と、出迎える父母。和やかで素敵な雰囲気を少しだけおすそ分けしてもらった。

自分の成人のときには思いもしなかったことを感じた。幸せな空間にいさせてもらったなと思った。若人の節目を慶ぶことの意味とか、親心とか。よその家族だからこそ、沁み入る感慨も深かった。ドラマティックな出来事があったわけでもない、確かな日常の土台の上に築かれたぬくもりを感じた。


帰って、ニュースを見て、心が痛んだ。でも、一番に浮かんだのは新成人のお嬢さんではなく、着付けをしていた美容師さんだった。

あの人はあのとき、この出来事なんか知らなかった。でもきっと、美しい笑顔のあの人は、あの後きっと泣いただろう。


それだけの思いを持って仕事をしていることを私は知っている。多分、これまで私に晴れの日の服を着せてくれた人も同じだろう。

晴れの日の衣装に込められた思いは、そういう人たちから教わったんだなと思った。「お仕度をする」という言葉は、美しくあたたかだ。


たくさんの差し出された手。ネットワーク上を流れる文字を見ながら、今日の日の意味を噛みしめました。

壁に貼られた写真の君が笑っていた。

もっと高いところに連れていってやりたかったと、唇を噛んだあの日。


数字だけが高いところではないと、今日は知った日。

まだまだ道半ばです。

まだまだ終われない。


数字にはならないけども、確実に価値のある２時間３０分だった。

誰が知るわけでもないけども、まだまだ上を目指そうと思った。


今日は考えが変わった日だった。

次は、高いところじゃなくてもいい。

達成したね、と泣けたらいい。

水があふれるギリギリ手前。
あふれたらどうなるのか、分かんないけども、多分片づけのめんどくささに辟易する。

どういう気分の転換方法があるだろう。
しんどいなあ。

髪を切りたい。
もうこれでもかってぐらい短く。
自傷と言われたらまあそれまで。
人に咎められないギリギリの行為。

もうわりと、多分ギリギリなんだ。

セクシュアルマイノリティではないけども、性別を意識せずに生きることができたらどんなにラクであろうかと思う。

どんな啓発の言葉を聞いても、ラクにならないのはなんでだろう。

「そうはいってもね」という虚無感。

いいところは取るくせに、いやなことは主張するのかと言われるのかもしれない。あるいは、いやなことに目をつむっているんだから、いいとこぐらい取っていいじゃないと奢っているのかもしれない。

ニワトリが先か、タマゴが先か。そんなこと言ったって仕方がないのに。

どこに行っていたらこのセクシュアリティは救われていたのだろう。思えば１０年前もやはりしんどかった。

今の場にあれば、そういうのは少なくなるんだと思っていた。

よそがどうかなんてことは知らないけど、やはりここも息がしにくい。

戦うべきときには戦いたいけども、戦う気力がない。

売れなかったミュージシャンの末路を私は知っている。だけど、まだ私はその人に未練を持っている。彼の歌が好きだし、光が当たれば良いのにと今だって思っている。

今も音楽を諦めない彼を、私も諦められず。

どんなふうにこの曲作ったかなって。それを思うと本当に一曲がいとおしい。大好きだなあ。たくさんに届けばいいのになあ。

多くには届かなかったけど、届いていないけど、私には届いたよ。今も消えていないよ。

見る人が見れば分かるような見え透いた言葉。
きれいに飾り立てているだけのうつろな言葉。
反吐が出るくらいするすると流れていく言葉。

ああ。
私が世におくりたかったのはこんな言葉だっただろうか。
あのやはらかな雨の日。
あるいはドキっとした友の言葉。

綴った言葉は、紡いだ言葉はどこいったのだろう。
緻密に描いた言葉は。


１０年前は書いてた。
あの頃の自分の文章のほうが好きだ。

あなたは昔から憧れの人だった。

新しい音楽は、あの頃の楽曲と少し似ているね。

あなたの音楽だね。


あなたがどんな人なのか、実はちゃんと知らないけど、思ってたより不思議で、思ってたよりずっと魅力的な人でした。

猫みたいな私を、どうか受け入れてほしい。

自分が何かも分かっていないんだけど、どうか。


生きていくのって大変だ。

あなたと、生きていたい。

配慮が足りないと思う。


無神経だと思うよ。


それって、どうなのよ。

いろんなこと、言えればよかったのに。

そしたらきっと、いい友達になれたのに。

なかなかの出会いだったのに。

素晴らしい、人だったのに。


あのとき出会ったのも、声かけたのも子どもの気まぐれだったけど、あのときぐらい、話せばよかった。あのときなら、何かでつなげられたのに。どこかしら、縁がつながったのに。

ああ、見てくれている人がいたんだなあ、と思うだけで、溜飲は下がるのかもしれない。

誰に言ってもどうにもならないから、それだけでいい気がする。

もっとどうにかならんもんかなって思うけど、しかたがない、やるしかない。

やるしかないなって思ったときに、それを知ってくれる人がいるだけで、どうにかなるのかもしれない。

少しはにかんだ君の、その姿がまぶしかった。

新しい君だと形容したら、それには少し誤りがあるかもしれない。

どのような君であれ、君は君だ。そんなこと、当たり前のはずなんだけど。

けれども、君には君のトレードマークがあって。それがなかったからといって、君でなくなるはずはないのに、なんだかさみしい気がする。

だから、君だって気恥ずかしそうにしているじゃない。

誰よりも個性を大事にする君だからこそ、その軽い身のこなしで重みを教えてくれた。

新しくなんかないよね、君は君だよね。でも、それだって素敵じゃないかと。

どうあったって、君がみんなから愛されることに変わりはないのにね。

君より、周りのほうが未練があるのかな。潔く、次のステップに進んだ君が、やっぱりまぶしいなあ。

まぶしい。

シャープの製品が好き。

思い出のある製品が多い。

だから、なんとかって思いが強い。


別に、社員でもなんでもないんだけど、でも好き。

日本製の電気製品に囲まれて暮らすのって、贅沢なことだよ。

大丈夫。

大切にしたいのは気持ちだ。

大丈夫。

自分がしてもらったことぐらいは、還元する。

大丈夫。

ちゃんと、できるから。


しんどいなんて、言い出したらキリがない。

君に恥ずかしくないように、私なりにはやっているよ。君と同じようにはできないけど、気持ちにはこたえられるように。

君は立派だったなあ。素晴らしかったなあ。なんて、いまさら。


元気でやっているでしょうか。たまには、助けに来てくれてもいいんだよ。

恩に報いる、という言葉があって。

ああ、あの人はすごいなあと思う。しれっと、いろんなことができる人。私は、そんな人になりたかった。

いろんな行動の意味を推し量る。それがたとえパフォーマンスであっても、大きな意味があることを知らなければならない。

道を選ぶときが今だとすれば、私の心はそうなのだろう。変革のときがくる。

変わらないようで、変わるようで、多分、これは変わるやつ。次の時代がくる。

そのとき私は、どこにいたいかということ。どういう組織に、いたいかということ。

シンクロナイズドスイミングがこわい。

黒板を爪でひっかく音がこわい人がいるように、ぞわぞわしたものがこみあげてくる。

理由はおそらく、あのくいっと曲がった足の裏だ。

水中であんなことしたら、絶対足つる。見てるだけでひぃぃーってなるから、シンクロはいやだ。

競技としては興味があるので、もうちょっと、くいってやらないシンクロなら見たい。

夢を見た。

あの恋と、この恋の混ざる夢。

私の未練は未練なんだな。好きとかどうとかじゃなくて、あの日声をかけられなかった未練。いまだにこの気持ちが終わらないのは、そのときの痛みが消えないからだな。

何を伝えるでもないんだけど、あの日は不器用で、なんだかごめんと、それだけ言いたかったんだろうな。

何も言えなかったのが、あまりに不格好で、今でも消えない。オレンジのエプロン。苦い思い出。何か一言、言えればよかったのに。

背中を預けられる人がいる。
何度も助けてくれました。

ああいうのが、さりげない、できる大人なんだなって思う。

余裕がないこと、見抜いていて。
フォローだって、それぐらいは私も気づいてる。
でも、押し付けず、見てくれている。
ありがたいなあ。恵まれたなあ。

そういうことができる人になりたい。

世の中どうしたって恋愛の歌が多いんだろうけども、人間の関係ってそればっかりじゃなくって。

家族とか親友とか恩師とか、そういう歌はちょいちょいあって。

上司ソングってないもんかなって思う。


いやな上司を揶揄するとか、そういうのではなくって。

日頃目をかけてくれている先輩への感謝とか、そういうのはないもんだろうか。

流行んないかな、誰か歌わないかな。


一周回って、流行ったら流行ったで、その歌を強要みたいなハラスメントが生まれそうだなあと思わなくもない。歌わされてる感が出たらダメだな。