スイカがうまいと思うようになった。つい最近。
子どもの頃食べたスイカって、ひどく大きく切られていて、食べていると頬のあたりに汁がまとわりつく感じがたまらなく嫌だった。スプーンで種をちまちまやるのも嫌だけど、口の中に大量の種が入り、それを外に出すのもお行儀が悪く、どうにも居心地の悪い食べ物というイメージしかなかった。
それが最近、カットスイカの存在で、私の中のスイカ認識が変わりつつある。
なんといっても、手や口、顔が汚れない。服に汁が飛ぶこともない。一口あたりの種の量だって限られているし、お上品だ。
味だってずいぶんいい気がする。みずみずしさを存分に味わえる。初夏の疲れた体に沁みわたっていく心地よさ。
やっぱり、一人暮らしの人間にはこれぐらいのサイズでいいんだ。どうせ、種をとばすような縁側もなければ、風鈴をつるす環境でもないんだし。
そもそも、私たちの世代において、蝉時雨の中に縁側でスイカなんて、田舎に帰省したときのレクリエーションであって、日常的なイベントではないのだし。
これが平成のスイカの味なんじゃないかなと思う。塩なんかかけなくたって、十分に甘い。
子どもの頃食べたスイカって、ひどく大きく切られていて、食べていると頬のあたりに汁がまとわりつく感じがたまらなく嫌だった。スプーンで種をちまちまやるのも嫌だけど、口の中に大量の種が入り、それを外に出すのもお行儀が悪く、どうにも居心地の悪い食べ物というイメージしかなかった。
それが最近、カットスイカの存在で、私の中のスイカ認識が変わりつつある。
なんといっても、手や口、顔が汚れない。服に汁が飛ぶこともない。一口あたりの種の量だって限られているし、お上品だ。
味だってずいぶんいい気がする。みずみずしさを存分に味わえる。初夏の疲れた体に沁みわたっていく心地よさ。
やっぱり、一人暮らしの人間にはこれぐらいのサイズでいいんだ。どうせ、種をとばすような縁側もなければ、風鈴をつるす環境でもないんだし。
そもそも、私たちの世代において、蝉時雨の中に縁側でスイカなんて、田舎に帰省したときのレクリエーションであって、日常的なイベントではないのだし。
これが平成のスイカの味なんじゃないかなと思う。塩なんかかけなくたって、十分に甘い。
コメント